熊本県八代市将棋事情

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zoom RSS 清水があからに負けた原因を考える。

<<   作成日時 : 2010/10/26 23:48   >>

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清水市代女流名人対あから2010の公開試合が10月12日に東京大学であったのは、記憶に新しい。

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(対局の様子)

そして、あからが最後は大差で勝利し、観戦したものも驚いたであろう。

僕も終了図だけ見て驚いた。

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完ぺきな勝利である。

戦前予想もかなり清水には厳しい意見が多く、僕も負けを予想していた。

なぜなら、合議制を行うことでかなりのミスが減るものと思われるからだ。

ようは、あからはボナンザ、YSS、激指、GPSというプログラムの指し手から多数決で指し手を決定するもの

で4対1でやっているようなものである。

それにチューニングされたコンピューターであるので強さが全く想像がつかない。

ただ、プログラマーが気にしているのは、変な手が多数派を占める場合もあり害をなす場合もあるということ。。。。

素で戦えば、清水よりはるかに強い棋士の棋譜データーも搭載されているので相当不利だ。

しかし、清水には対戦まで2か月の時間があった。

研究もしていたようだが、コメントに「人間清水市代として戦います」とあった。

理由

・ 勝つことへの貪欲さの不足、人間としてきれいすぎる。

僕は、このような人のほうがどちらかというと好きである。

しかし、将棋で飯を食っており女流とはいえ、トップである以上勝利に対して貪欲でなければならない。

その点、渡辺竜王はあれだけの棋力を誇りながら、ボナンザの弱点をつぶさに研究していた。

当時のボナンザは、僕でも勝ち越せるほどの棋力であり、渡辺が負けることはほぼ考えられなかった。

なのになりふり構わず5%の負けをなくすために癖を狙い打とうとし、変な将棋になり苦戦したが、やはり最後は

執念で勝った。

勝利のためにはトップ棋士のプライドを捨てれるほど、勝負に対して辛い。

そして日本人とは思えないほどものすごく合理的である。

プロとしての意識の差が結果に少なからず影響したと思う。

・ 戦略面の中途半端さ

今回清水は、角交換振り飛車に対し、穴熊を目指した。

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しかし、この組み方、実戦例もあるがあまり成績が良くない。

ただ、羽生の採用した時の勝ち方が凄く印象に残っていて採用したのだろうと考えられる。

でも、他の有力な対策を捨ててこれを選ぶ必要はなかった。

自分らしさを追求するなら、何時も指している将棋を選ぶべきだろう。

勝ちたいのか自分らしさを追求するのか中途半端な感じで力が発揮できなかったのではないか?

さて、解説に

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▲98香を見て、△44角とうちまして、▲77角と受け、△同角、▲同金、△64銀、▲59金の交換をいれ、

再度△44角と打ちました。

△44角は、疑問といわれてますがプロの棋戦でも出た角打ちで、そのデーターからきているものだと思います。

清水の▲77角は評判が良くないですが▲66角ものちに隙間が多くなるので疑問ではないでしょう。

▲77金の形も局面が落ち着けばよいわけですから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

逆に執拗な44角が人間では指せない手、なぜなら、手損して▲65銀からの見え見えの攻めなんか成功する

はずがないという先入観があるから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でも指されてみると、とがめる手が難しい。

しかし、清水もよく対応しています。

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金桂交換をして、自陣を固め42に馬ができた時点では、清水女流優勢。

歩切れではありますが、あからは歩が切れていませんので釣り合いが取れています。

しかし、あからここから、駒をはがしに行きます。

△74桂▲57銀△85桂▲68金と金をはがします。

※薄くなったようですが、離れている金銀が玉側に移動したのでこのやり取りは、清水が得したと思います。

そうしておいて、32馬の飛車取りに△22飛とぶつけました。

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ここで僕が思うに痛恨の悪手が出ます。

▲同馬で取ってしまいました。

おそらく、86からの2段桂で勝ちと思ったのでしょう。

僕も見ているときは、どちらでも勝ちかと思ってましたが少し、急ぎすぎていると思いました。

ここでの正解は、▲31馬として次に▲48飛車を狙いたいです。

銀が逃げれば、角と飛車が取れますし、本譜のような反撃手段を与えずに済みます。

※金で受ければ、桂でしかりつけて十分・・・・

清水ほどの力があれば十分勝てる展開です。

本譜は、2段桂のみしか攻めがなく、含みがありませんでした。

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ここからのあからの指しまわしは、非常に素晴らしく驚嘆に値するものだった。

△69金〜△57角が強烈でしびれた。

この後の懸命に受けるが

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▲58飛の催促に関して、この△55角がまた好手、この手が清水の望みをすべて打ち砕いた。

※▲57ひと角をとっても、55角が守りに効いているので寄らない。

さらに

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一気に決めに出た。

△85銀・・・・・・・・・・・・・・・・・この単純な桂とりが受からないのである。

よくなってからの指しまわしは、完全にあからの読みが上回っていた。

ただ、清水に勝つチャンスがなかったわけではないのは分かると思う。

ただ、@勝負に対する執着心の不足、A戦略面の中途半端さ この2点を直さない限り、

今後指しても、同じ結果になるだろう。
  


(棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)

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